BTSのRM(キム・ナムジュン)の読んだ書籍まとめ
RM(キム・ナムジュン)さんは、BTSのリーダーとしてだけでなく、深い読書家としても広く知られていますよね。彼の文学への愛や影響は、音楽やインタビュー、SNSを通してしばしば明らかにされており、その思索的な歌詞や哲学的な発言の背後には、彼が読んだ多くの書籍の存在があるのかもしれません。
ここでは、RMことナムジュンさんが読んだ本を時期や言及したメディアの情報も交えながら、より深く掘り下げてご紹介していきます。
1. 「ダミアン」ヘルマン・ヘッセ著
ナムジュンさんが最も強い影響を受けた本の一つが、ヘルマン・ヘッセの「ダミアン」です。この作品は、自己発見と成長をテーマにした青年の物語で、特にデビュー初期のRMにとって大きな影響を与えたとされています。2016年のインタビューで、ナムジュンさんはこの本が自分にとって重要な役割を果たしたことを語っています【注1】。また、2020年4月にはWeverseのQ&Aで再びこの本に触れており、長年にわたり愛読していることがわかります【注2】。
「ダミアン」のテーマは、ナムジュンさんの歌詞や音楽に通じるものがあります。彼が自己探求や内面の葛藤を多くの曲に反映させている点から、この作品が彼に与えた影響は計り知れません。特に、「自分らしさ」や「成長」というメッセージは、ナムジュンさんの創作に強く根付いていると言えるでしょう。
2. 「存在の耐えられない軽さ」ミラン・クンデラ著
存在の耐えられない軽さ (集英社文庫) [ ミラン・クンデラ ]
ミラン・クンデラの「存在の耐えられない軽さ」も、ナムジュンさんの読書リストに名を連ねています。RMは2020年4月に行われたV LIVEでこの本について言及し、人生や存在について深く考えさせられたと語っています【注3】。
この本は、人生の選択や無意味に思える瞬間を哲学的に探求しており、ナムジュンさんの思想や彼の歌詞にも通じるテーマを扱っています。彼がこの本を通して、人生の軽さや重さに対する洞察を深めていることは明らかで、彼の音楽に対するアプローチや内省的な視点を強化しているようです。
3. 「82年生まれ、キム・ジヨン」チョ・ナムジュ著
82年生まれ、キム・ジヨン (ちくま文庫 ちー19-1) [ チョ・ナムジュ ]
RMがSNSで読んでいることを明かしたことで話題となったのが、韓国のベストセラー「82年生まれ、キム・ジヨン」です。2020年、Weverseで彼がこの本を手に取っていることが分かり、ジェンダー問題や社会的課題に対する彼の関心が再び注目されました【注4】。
この本は、韓国社会における女性の苦境やジェンダーに関する問題を描いた作品で、ナムジュンさんがこのテーマに関心を寄せていることが示されています。特に、彼のリーダーシップやBTSのメッセージに、社会的なテーマが反映されている点からも、この本を読んで得た洞察は彼の思想に強く影響を与えたと言えるでしょう。
4. 「海辺のカフカ」村上春樹著
海辺のカフカ(上巻) (新潮文庫 新潮文庫) [ 村上 春樹 ]
村上春樹の「海辺のカフカ」もナムジュンさんが愛読する一冊です。彼は2017年の「Esquire」韓国版のインタビューでこの作品について触れています。さらに、彼はライブ配信やSNSでもたびたびこの本を取り上げ、村上春樹の幻想的な物語に感銘を受けていることを語っています【注5】。
「海辺のカフカ」は、自己探求や運命をテーマにした物語で、彼の歌詞や音楽と強い関連性を持っています。特に、幻想的な要素と現実の間を行き来するような物語の進行は、彼の作詞スタイルにも影響を与えていると考えられます。
5. 「IQ84」村上春樹著
1Q84 BOOK1〈4月ー6月〉前編 (新潮文庫 新潮文庫) [ 村上 春樹 ]
村上春樹の「IQ84」は、ナムジュンさんが2021年にV LIVEで言及したもう一つの作品です。この本の複雑な物語やテーマは、彼に深い影響を与えたようで、その中に描かれる現実と幻想の交錯に強く惹かれたと話していました【注6】。
「IQ84」のテーマである自己探求や、社会の規範と個人の自由の葛藤は、ナムジュンさんの歌詞にもしばしば登場するモチーフです。彼がこの作品を通して、より深い哲学的な洞察を得たのかもしれません。
6. 「Sapiens(サピエンス全史)」ユヴァル・ノア・ハラリ著
漫画 サピエンス全史 人類の誕生編 [ ユヴァル・ノア・ハラリ ]
ナムジュンさんは歴史や人類の進化に関心を寄せており、ユヴァル・ノア・ハラリの「サピエンス全史」も彼の読書リストに含まれています。2021年のWeverseでこの本について触れ、「人類がどのように進化し、現在の社会システムを作り上げてきたのかに興味を持っている」と話しています【注7】。
この本を読んだことで、彼の広範な知識欲や歴史への理解がさらに深まったことがうかがえます。BTSの楽曲には、人間や社会に対する深い洞察が盛り込まれており、こうした歴史的視点が彼の作品に影響を与えているのは間違いありません。
7. 「The Stranger(異邦人)」アルベール・カミュ著
アルベール・カミュの「異邦人」は、ナムジュンさんが2021年のV LIVEで言及したもう一つの哲学的な作品です【注8】。「異邦人」は、人生の無意味さや人間の孤独をテーマにしており、RMの内面的な探求や音楽に大きな影響を与えています。
この本を通じて、人生の意味や孤独について深く考えたことは、彼の歌詞に反映されています。彼の作品には、しばしば人間の孤独や存在に関するテーマが登場し、カミュの思想が彼の内面的な表現に影響を与えていることが感じられます。
まとめ
BTSのリーダー、RMこときむナムジュンさんの読書歴を見ると、彼が深い思想を持つ人物であり、哲学や社会問題、歴史など幅広い分野に関心を寄せていることが分かります。彼が読んだ本は、彼の音楽や歌詞に影響を与え、その深みを増しています。私たちも、ナムジュンさんが読んだ本を通して、彼の思考に少しでも触れ、彼の視点を共有することができるかもしれません。
日常生活の中で、少し時間を作って本を読むことは、私たちにも新しい視点や考え方を与えてくれます。彼が選んだ本は、心に深い問いかけを投げかける作品ばかりですので、ぜひ手に取ってみてください。彼の音楽や哲学とリンクしながら、本の世界を楽しんでみてはいかがでしょうか?
【注1】2016年「Esquire」韓国版インタビュー
【注2】2020年4月Weverse Q&A
【注3】2020年4月V LIVE配信
【注4】2020年Weverse投稿
【注5】2017年「Esquire」韓国版インタビュー
【注6】2021年V LIVE配信
【注7】2021年Weverse投稿
【注8】2021年V LIVE配信